香木沈香を中心にした香りの歴史や、奈良の正倉院薬物を古くから調査し続けていることで有名な米田該典博士(大阪大学大学院医学系研究科医学史料室、招聘教授・薬学博士)との研究成果を中心にまとめた梅栄堂360周年記念誌です。
香の世界をこの書籍を通じて知っていただけたらと思います。

梅栄堂は香木輸入の中心地の堺で室町時代に大和屋覚右衛門を始祖に薬種問屋を営んだのが始まり。
江戸時代、明暦3年(1657年)に沈香屋作兵衛(通称「沈作」)の屋号で線香・香類を専ら商いを始め、梅栄堂の線香屋としての歴史が現在に至ります。
この「沈香屋」とは、堺独特の呼び名で、薬種問屋の中でも香を専門に扱うところにだけ、特別に許されたものでした。

全96ページ

※この書籍は送料無料で全国にお届けいたします。